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ニューヨークピュアラブストーリー・第二十四話

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「午前中で今日の学校は終わりだって」

ゆみは、ヨシュワキーに説明した。

「午前中で終わりだと、ゆみちゃんは家に帰

ったらどうするの?」

ゆみが兄と2人暮らしで、兄は平日の昼間は

会社で働いていることを知っている椎名は、

ゆみに質問した。

「お兄ちゃんいなくても、日本のお母さんと

パソコンでお喋り出来るから」

ゆみは、椎名に答えた。

「帰ろうか?」

ゆみは、学校が午前中で終わりなので、良明

の手を引いて、正門まで歩き出した。

「なんで、手をつないでいるの?」

2人の後について、椎名と同じく正門に向か

っていた英樹が、ゆみに聞いた。

「だって、仲良しなんだもの」

ゆみは、良明とつないでいる手を嬉しそうに

振りながら、英樹に返事した。

「え、良明もゆみちゃんのこと好きなの?」

「おまえも、ゆみちゃんが好きなのか?」

日本人の子どもたち同士、公園で野球をして

いる時、ベンチでの雑談で、学校の女の子た

ちの恋愛話になって、椎名や馬宮たちに指摘

されたことが、英樹には、あった。

「うん、だって可愛いし、頭も良いし、良い

子じゃない、ゆみちゃんって」

英樹は、自分の初恋の相手のことを、友達に

隠すこともなく堂々と告白宣言していた。

それが、ゆみには少し迷惑でもあった。

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