「ゆみちゃんも帰ってしまったし、時間も遅
くなってきたし、終わりにしないか」
英樹に、そう提案してきたのは、ジェフと樺
村のアメリカ人チーム側だった。
「そうだな。ゆみちゃんもいないからな」
英樹は、樺村にそう返事した。
「もう逆転だって出来ないだろう」
樺村は、英樹に言った。大差をつけられてい
る日本人チームに逆転の可能性もなかった。
「逆転できても、ゆみちゃんいないし」
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「ゆみちゃんも帰ってしまったし、時間も遅
くなってきたし、終わりにしないか」
英樹に、そう提案してきたのは、ジェフと樺
村のアメリカ人チーム側だった。
「そうだな。ゆみちゃんもいないからな」
英樹は、樺村にそう返事した。
「もう逆転だって出来ないだろう」
樺村は、英樹に言った。大差をつけられてい
る日本人チームに逆転の可能性もなかった。
「逆転できても、ゆみちゃんいないし」
「ゆみもいないし、終わりにするか」
日本人チームも、アメリカ人チームも話がま
とまり、その日の試合は終了となった。
飛び級してきて、5年生一の秀才で、可愛い
マドンナになったゆみが帰ってしまった事で
試合終了になるなんて、両チームとも、一体
なんのために野球をしていたのか。
「おまえら、居残り練習な!」
試合を勝利して、すぐ帰ったアメリカ人チー
ムに対し、日本人チームは居残りだった。
A&Pの駐車場に車を停めると、隆はショッ
ピングカートを引いて、ゆみと買い物する。
「まず、野菜を買いましょう」
隆は、ゆみに言われて、野菜売り場に移動す
る。いつも会社で働いている隆よりも、家で
料理など家事を担当しているゆみが、日用品
の買い物は主役だった。
「終わったら、ダゴスティーノも行きたい」
ゆみは、A&Pの買い物を終えると、荷物を
トランクに積みながら、隆に言った。
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