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クルージング教室物語・第十二話

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麻美子の教え方がよかったのかどうかはわか

らないが、その女の子は、もやい結びも、エ

イトノットも、クラブヒッチもすっかり上手

に結べるようになっていた。

「お姉さん、ヨットに乗ってるの」

麻美子に教えてもらって、すっかりロープが

上手に結べるようになった女の子は、麻美子

と雑談をしていた。

「加代ちゃんっていうんだ」

麻美子は、女の子と話していた。

「麻美子お姉さん」

麻美子は、加代と話していて、彼女が21歳

だということを知った。今年、37歳になる

麻美子は、まだまだ若い加代の姿が、とても

可愛いらしく見えていた。

「それでは、各ヨットに振り分けます」

教壇の講師は、生徒たちに伝えた。

殆どの生徒たちは、講師とマリーナ職員、そ

れに他のオーナーさんたちの協力で、ロープ

ワークが出来るようになれていた。

「名前を呼ばれた方は、教室の前に出て来て

ください。各艇にご案内します」

「ボバーの松浦さん、前にどうぞ」

30フィートのヨットオーナーである松浦氏

が最初に呼ばれて、教室の前に立った。

「石川さん、水戸さん、山崎さん」

生徒の名前が呼ばれ、3人は松浦氏のヨット

であるボバーの生徒に振り分けられた。

次々とヨットオーナーが呼ばれ、続いてその

ヨットに振り開けられる生徒が呼ばれる。

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