HASHDOG ハッシュドッグ X 軽井沢タイムズ Noveller

ハッシュドッグはハッシュタグで今をつぶやけるSNSコミュニティ produced by 軽井沢タイムズ Noveller

毎日のニュースは軽井沢タイムズで

クルージング教室物語・第七話

最新のタイムラインを確認する

隆のヨットの船名は「ラッコ」という。

フィンランド製のナウティキャット33とい

うセーリングクルーザーで、船首には、動物

のラッコが貝を抱えているフィギャアヘッド

が付いている。

船のフィギャアヘッドといえば女神像だ。

それが、隆のヨットには、先頭に動物のラッ

コガ付いているのが、いかにも隆の船らしく

て麻美子は気に入っていた。

隆がヨットを保管しているマリーナでは、毎

年4月から10月に、クルージング教室を開

催している。クルージング教室に参加した生

徒達は、初日に座学でヨットを操船するため

の基本的なことを学び、次週から10月まで

マリーナに保管されているヨットに振り分け

られて、各ヨットに乗りながら、操船方法に

ついて、各オーナーから学ぶのだった。

「その生徒さんが、隆のヨットにも来るの」

隆は、麻美子に頷いた。

「来週の日曜日は、そのクルージング教室の

今年度初日、入校式に当たるんだ」

隆は、麻美子に言った。

「かわいい生徒さんがいっぱい来るんだ」

「かわいいかどうかは知らないけど」

「それじゃ、隆も来週からは優しい先生にな

らないとね、間違っても、今まで私に教えて

きたような、操作を間違うとすぐ怒鳴るよう

な教え方はしたらだめよ」

麻美子は、隆に釘を刺した。

「わかっているよ」

リプライする

あなたもこのつぶやきにリプしよう。

お持ちのアカウントでログインすると、ここに表示されるつぶやきフォームで呟けます。 Login / Register

Noveller by 軽井沢タイムズ

Copyright © 2016-2024 HASHDOG ハッシュドッグ X 軽井沢タイムズ Noveller All Rights Reserved.

Produced by 読進社 Designed by 今井ゆみ | 利用規約 | プライバシーポリシー.