HASHDOG ハッシュドッグ X 軽井沢タイムズ Noveller

ハッシュドッグはハッシュタグで今をつぶやけるSNSコミュニティ produced by 軽井沢タイムズ Noveller

毎日のニュースは軽井沢タイムズで

クルージング教室物語・第十五話

最新のタイムラインを確認する

「さすがに登れないよね」

ラッコに振り分けられた生徒の永田ルリ子は

その日、デニムのジャンパースカートを着て

いた。スカートの後ろにスリットは入ってい

るが、さすがにキャタツを登れなさそうだ。

「私と下で待っていましょうか」

そう声をかけた麻美子だったが、何の問題も

なく、ルリ子はスカートでスルスルとキャタ

ツを登っていた。今の子は、スカートでも普

通に登れちゃうんだと麻美子は感心した。

「さすがに跨げないよね」

下から見上げていた麻美子は、キャタツの上

まで上がったルリ子に声をかけた。

「待って、私も上がるから」

麻美子が慌ててキャタツを上がろうとしたが

ルリ子の方は、何の躊躇もなく、スカートで

ライフラインを跨いで、デッキに上がりきっ

てしまっていた。

「大丈夫、足、ちゃんと跨げた?」

ルリ子は、問題なしと麻美子に頷いていた。

ラッコのヨットは、フィンランド製のヨット

だった。モーターセーラーというヨットでデ

ッキ上に一段高くなった船室があって、そこ

に船内で操船できる設備があった。

その高くなった船室のサイドに、横開きで開

く普通のドアが付いていた。麻美子は、その

ドアを開けて、生徒たちを船内に案内した。

「どうぞ、中に入って」

生徒たちは、麻美子に案内されて、入り口で

靴を脱ぐと、船内に入った。

リプライする

あなたもこのつぶやきにリプしよう。

お持ちのアカウントでログインすると、ここに表示されるつぶやきフォームで呟けます。 Login / Register

Noveller by 軽井沢タイムズ

Copyright © 2016-2024 HASHDOG ハッシュドッグ X 軽井沢タイムズ Noveller All Rights Reserved.

Produced by 読進社 Designed by 今井ゆみ | 利用規約 | プライバシーポリシー.