良明は、ゆみが机の上に置いた自分のお弁当
を、慌ててバッグの中にしまおうとした。
が、その前に、ゆみが取り上げた。
「ダメ!このお弁当はね、良明君のお母さん
が、一生懸命に作ってくれたお弁当なんだか
らね。ここで食べないといけないの!」
ゆみは、良明の許可なく勝手に、良明のお弁
当箱の蓋を開けた。
「え、すごい!ジャパニーズランチ!」
シャロルは、お弁当箱の中身を見て叫んだ。
ハッシュドッグはハッシュタグで今をつぶやけるSNSコミュニティ produced by 軽井沢タイムズ Noveller
※スマホの方は、横向きでご覧下さい。
良明は、ゆみが机の上に置いた自分のお弁当
を、慌ててバッグの中にしまおうとした。
が、その前に、ゆみが取り上げた。
「ダメ!このお弁当はね、良明君のお母さん
が、一生懸命に作ってくれたお弁当なんだか
らね。ここで食べないといけないの!」
ゆみは、良明の許可なく勝手に、良明のお弁
当箱の蓋を開けた。
「え、すごい!ジャパニーズランチ!」
シャロルは、お弁当箱の中身を見て叫んだ。
「ワオ!美味しそう!食べていい?」
マイケルも、良明の弁当を見て、叫んだ。
「ゆみ、食べてみていいかな」
ゆみは、マイケルに聞かれ、良明の方をちら
っと見た。良明は、相変わらず黙っていた。
「いいよ。少しだけなら」
ゆみは、勝手に決めてマイケルに答えた。
マイケルは、弁当箱に付いていた箸を上手に
使って、おかずを一口食べた。
「私も食べたい」
良明のお母さんが作ったお弁当は、大人気で
クラスのアメリカ人たちが挙って、一口ずつ
食べてしまって、お弁当の中身は、半分以上
空っぽになってしまっていた。
「早く食べないと、皆無くなるよ」
ゆみは、良明に箸を手渡しながら言った。で
も、良明は、弁当を食べようとしなかった。
「あたしも一口食べてみたいな」
ゆみが、そう言うと、良明がゆみに持ってい
た箸を返してきた。
あなたもこのつぶやきにリプしよう。