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ニューヨークピュアラブストーリー・第四十八話

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ゆみが、良明をミスタールビンの教室に連れ

ていくと、教室の前の方に低学年の日本人生

徒たちが座っていた。

「治くん、元気?」

「ゆみちゃん、久しぶり」

ゆみは、治と久しぶりに再会していた。治の

隣には田中が腰掛けていた。2人とも、ゆみ

とは同い年の男の子で、ゆみが飛び級する前

までは同級生たちだった。

「ゆみちゃん!」

治と田中の座っている後ろの席から、ゆみに

声をかけて来た女の子がいた。

「桐香ちゃん!」

ゆみは、その女の子に返事した。

「良明くん、桐香ちゃんだよ」

ゆみは、兄の良明の方を振り向いた。良明は

なるだけ桐香の方を見ないように離れてた。

「岡島良明君かな。5年生だね」

ミスタールビンは、流暢な日本語で、良明に

声をかけた。

「背が高いし、後ろの方の席に座ろうか」

ミスタールビンは、5年生の良明を教室の後

ろの方の席に座らせた。教室の前の方の席は

低学年の席になっていた。

「はい、ゆみは、ここで何をしている?」

ミスタールビンは、治、桐香たち3年生と雑

談していたゆみに注意した。

「君も、自分の授業があるだろう」

とミスタールビンに、ゆみは雑談を中断され

自分の教室に戻るよう促された。

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