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ニューヨークピュアラブストーリー・第十四話

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「その子、日本人でしょう」

マリアンヌが先生に聞いた。

「日本語なら、ゆみに聞けば良いよ」

「うん、ゆみなら日本人だし読めるよ」

ミセスロースチンは、自分のクラスの生徒で

唯一、日本人のゆみに名簿を見せた。

ゆみは、アルファベットで書かれた良明の名

前をうまく読めずにいた。

「ゆみは、日本人でも日本語下手だからな」

その姿を見て、マイケルが笑った。

「ヨシュ、ヨシュワキー?」

「そうよね。ヨシュワキーで正しいわよね」

ミセスロースチンは、日本人のゆみも、自分

と同じようにヨシュワキーと読んだので、読

み方が正しかったんだと確信した。

「彼は、ヨシュワキー君です」

そして、良明は、このクラスではヨシュワキ

ーという名前になった。

「シャロル、マイケルの隣に移ってくれる」

ミセスロースチンは、シャロルに命じた。

ゆみとシャロルは、クラスで大の仲良しだっ

たので、隣同士の席だった。しかし、先生に

言われて、シャロルはマイケルの隣の空いて

いる席に移動した。代わりに、ゆみの隣の席

に、今日からの転校生、ヨシュワキーが座る

こととなった。

「こんにちは」

シャロルと隣同士ではなくなるのは寂しかっ

たが、日本人の子が自分の隣になるのは、ゆ

みも日本語の勉強になるし嬉しかった。

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