「ね、大きな船だらけなんだもん」

「ぶつかったら恐いよね」

皆は、緊張感が取れて、一斉に喋り出した。

麻美子は、キャビンの中からサンドウィッチ

の入っているバスケットを持って出てきた。

「サンドウィッチ美味しいね」

本船航路を渡り終えると、あとは千葉側の陸

地沿いを館山まで南下していくだけなので、

セーリングにだけ集中して走ればよいだけな

ので、緊張感もだいぶ解けていた。