「あるいは、他の船に行くのは香代じゃない

かもしれない。瑠璃子がアンドサンクに乗り

たいって言うかもしれない。雪がうららに

たいって言うかもしれない」

「それはそうだよね、皆それぞれに乗りたい

ヨットはあるんだし、仕方ないよね」

麻美子は、少し寂しそうに納得していた。

「その時は、だめって言うのではなくて、そ

の子のことを笑顔で送り出してあげるわ」

麻美子は、少し寂しそうに言った。