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ニューヨークピュアラブストーリー・第二十六話

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「ぜったい良明のお母さんに言いなよね」

英樹は、ゆみに言った。

壊れた猫のバレッタは、兄に買ってもらった

大切なバレッタではあったが、そこまでしな

くても良いかなと、ゆみは思っていた。

「今日、良明のお母さんに言いに行きなよ」

英樹は、ゆみに再度、念を押していた。

「そこまでしなくても・・」

「いや、ちゃんと言わなきゃだめだよ」

英樹は、ゆみに言い含めていた。

「こういうことは、ちゃんと言わないと」

「私、良明君の家を知らないし」

「俺たちと同じアパートメントだよ」

英樹は、ゆみに答えた。

「え?同じアパートメントなの?」

ゆみは7階で、英樹、岡本さんは同じアパー

トメントの4階に住んでいるのは知ってる。

良明も一緒のアパートメントだったとは。

「あたしと同じアパートメントなんだ」

ゆみは、良明君にも直接聞いてみた。

「帰り道一緒なんだから帰ろうぜ」

英樹の言葉で、椎名に、ゆみと良明も一緒に

家へ帰ることとなった。

「あれ、椎名君も一緒の家だった?」

「違うよ。まったく逆方向」

「そうだよね」

ゆみは、椎名に頷いた。

「けど。今日は、英樹の家の近所の公園で野

球することになっているからね」

椎名は、ゆみに説明した。

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