「じゃ、俺たちは4階だから」
エレベーターが4階に到着すると、英樹は椎
名と一緒にエレベーターを降りてしまった。
「一緒に良明君の家に行かないの?」
「俺たちは、野球の試合があるから」
英樹は、エレベーターの向こうから答えた。
「ちゃんと良明のお母さんに、良明に壊され
たことを言うんだよ!」
閉まりかけたドアの外から英樹が叫んだ。
エレベーターは、2人だけになった。
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「じゃ、俺たちは4階だから」
エレベーターが4階に到着すると、英樹は椎
名と一緒にエレベーターを降りてしまった。
「一緒に良明君の家に行かないの?」
「俺たちは、野球の試合があるから」
英樹は、エレベーターの向こうから答えた。
「ちゃんと良明のお母さんに、良明に壊され
たことを言うんだよ!」
閉まりかけたドアの外から英樹が叫んだ。
エレベーターは、2人だけになった。
「何階ですか?」
ゆみが良明に聞いたが、良明は、学校にいる
時と同じように、ゆみの日本語が通じないの
か黙ったまま、立っているだけだった。
「日本人なのに、日本語どうして通じない」
ゆみが、良明の顔を覗きこむと、良明は14
階のボタンを自分で押した。
「ちゃんと通じていたんだ」
ゆみは、ちょっと嬉しくなった。
エレベーターは、14階で停止した。
良明は、14階でエレベーターを降りた。
ゆみも慌ててエレベーターを降りる。
「どっちですか?」
ゆみが聞くと、良明は降りて右側の廊下へと
進んでいった。突き当たりの部屋で止まる。
「ここですか?」
ゆみは、突き当たりの部屋のドアを見た。
良明は、回れ右をすると、またエレベーター
ホールの方に戻り始めた。
「え、違うの?間違えたの?」
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