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ニューヨークピュアラブストーリー・第三十二話

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「はーい」

インターホンから日本語の女性の声がした。

「あの、ゆみといいます」

ゆみは、なるだけゆっくりと自分が思う上手

な日本語の発音で答えたつもりだった。

「良明君のクラスメートです」

「はーい、ちょっと待ってくださいね」

良明のクラスメートだという女の子の返事に

笑顔で玄関に駆けてくるお母さんだった。

そして、玄関のドアの鍵が開けられた。

「あら、こんにちは」

良明のお母さんは、目の前に立っている良明

と同じ5年生にはどう見ても見えない、背の

小さな女の子に会釈した。

「良明のお友だち?」

「はい」

ゆみは、学校でぜんぜん自分の会話が通じな

かった良明と友達と聞かれて、嬉しかった。

「あれ、そこにいるのゆみなのか?」

奥からゆみを呼ぶ聞き覚えのある声がした。

良明のお母さんの後ろ、部屋の奥から現れた

のは、ゆみの兄の隆だった。

「どうして、お兄ちゃんが良明君の家に?」

ゆみは、不思議に思っていた。

「あ、あのうちの妹のゆみです」

隆は、玄関先に立っていたゆみを、岡島さん

の奥さんに慌てて紹介した。

「え、ゆみちゃんなの。会いたかったわ」

岡島さんの奥さんは、ゆみに言った。良明の

お母さんと兄は知り合いのようだった。

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