HASHDOG ハッシュドッグ X 軽井沢タイムズ Noveller

ハッシュドッグはハッシュタグで今をつぶやけるSNSコミュニティ produced by 軽井沢タイムズ Noveller

毎日のニュースは軽井沢タイムズで

ニューヨークピュアラブストーリー・第三十一話

最新のタイムラインを確認する

「自分の住んでいる階を忘れるわけないじゃ

ん。こいつ、お母さんに怒られたくないから

わざと、違う階に行っていたんだよ」

良明に、17階に住んでいるんだよと教えて

いるゆみの姿を見ながら、英樹が言った。

「17階に着いたよ」

皆は、エレベーターを降りる。良明は、エレ

ベーターを降りて右側の廊下を進んでいく。

ゆみも、良明の後を追って、右へと進んだ。

「こっちだよ」

「こっちだってよ」

ゆみは、良明の手を引いて、英樹たちの向か

っている左側の廊下へと歩いていく。

「良明の家は、ここだよ」

英樹は、廊下の突き当たり左側のドアを指差

した。4階に住む英樹、岡本さんの部屋とち

ょうど同じ向きの部屋だった。

ゆみの住む部屋は、7階の、このドアの反対

側のドアの向きだった。

「インターホンを押しなよ」

英樹は、良明の家のドアの前で、インターホ

ンを指差しながら、ゆみに命じた。

「壊されたバレッタは持っている?」

英樹に聞かれ、ゆみはバッグから出した。

「それをちゃんと持ってから押しな」

ゆみは、英樹にバレッタを手に持たされた。

「あたしが押すの?」

英樹は、ゆみへ頷く前に、インターホンのベ

ルを自分で押してしまっていた。

ピンポーン

リプライする

あなたもこのつぶやきにリプしよう。

お持ちのアカウントでログインすると、ここに表示されるつぶやきフォームで呟けます。 Login / Register

Noveller by 軽井沢タイムズ

Copyright © 2016-2024 HASHDOG ハッシュドッグ X 軽井沢タイムズ Noveller All Rights Reserved.

Produced by 読進社 Designed by 今井ゆみ | 利用規約 | プライバシーポリシー.