「自分の住んでいる階を忘れるわけないじゃ
ん。こいつ、お母さんに怒られたくないから
わざと、違う階に行っていたんだよ」
良明に、17階に住んでいるんだよと教えて
いるゆみの姿を見ながら、英樹が言った。
「17階に着いたよ」
皆は、エレベーターを降りる。良明は、エレ
ベーターを降りて右側の廊下を進んでいく。
ゆみも、良明の後を追って、右へと進んだ。
「こっちだよ」
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「自分の住んでいる階を忘れるわけないじゃ
ん。こいつ、お母さんに怒られたくないから
わざと、違う階に行っていたんだよ」
良明に、17階に住んでいるんだよと教えて
いるゆみの姿を見ながら、英樹が言った。
「17階に着いたよ」
皆は、エレベーターを降りる。良明は、エレ
ベーターを降りて右側の廊下を進んでいく。
ゆみも、良明の後を追って、右へと進んだ。
「こっちだよ」
「こっちだってよ」
ゆみは、良明の手を引いて、英樹たちの向か
っている左側の廊下へと歩いていく。
「良明の家は、ここだよ」
英樹は、廊下の突き当たり左側のドアを指差
した。4階に住む英樹、岡本さんの部屋とち
ょうど同じ向きの部屋だった。
ゆみの住む部屋は、7階の、このドアの反対
側のドアの向きだった。
「インターホンを押しなよ」
英樹は、良明の家のドアの前で、インターホ
ンを指差しながら、ゆみに命じた。
「壊されたバレッタは持っている?」
英樹に聞かれ、ゆみはバッグから出した。
「それをちゃんと持ってから押しな」
ゆみは、英樹にバレッタを手に持たされた。
「あたしが押すの?」
英樹は、ゆみへ頷く前に、インターホンのベ
ルを自分で押してしまっていた。
ピンポーン
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