良明のお母さんに開けてもいいと言われたの
で、ゆみは良明のお弁当箱の蓋を開けた。
「美味しそうなお弁当!」
ゆみが、いつも持っていっているサンドウィ
ッチのお弁当と違って、お米におかず、お肉
に卵焼きも入ったジャパニーズスタイルのお
弁当だった。
「すごく豪華なお弁当だな」
「うん、とても美味しそうなお弁当!」
ゆみは、良明の方を振り向いて声をかけた。
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良明のお母さんに開けてもいいと言われたの
で、ゆみは良明のお弁当箱の蓋を開けた。
「美味しそうなお弁当!」
ゆみが、いつも持っていっているサンドウィ
ッチのお弁当と違って、お米におかず、お肉
に卵焼きも入ったジャパニーズスタイルのお
弁当だった。
「すごく豪華なお弁当だな」
「うん、とても美味しそうなお弁当!」
ゆみは、良明の方を振り向いて声をかけた。
「このお弁当、学校のランチタイムの時に、
ゆみと一緒に食べなかったのか?」
隆は、ゆみに聞いた。
「あたしの日本語が通じないから、良明君が
いつお弁当食べるのかわからなかったの」
ゆみは、悲しそうに隆へ答えた。
「え、そんなバカな事はないだろう。いくら
ゆみの日本語が通じなくても、周りの生徒が
皆、ごはん食べてたら、食べるだろうが」
隆は、ゆみに聞き返した。
「ううん、食べられないのよ」
良明の母は、隆に打ち明けた。
「こっち、ニューヨークに来てからは、毎日
学校にお弁当を持っていき、空っぽのお弁当
箱を持って帰って来るから、やっと食べられ
るようになったと思っていたんだけど、やっ
ぱり食べていなかったのね」
良明の母は、困ったものだという表情で、隆
に、自分の息子のことを話した。
「俺なら、昼抜きなんて耐えられませんよ」
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