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ニューヨークピュアラブストーリー・第六十二話

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「できたら、ゆみちゃんのいる横で、一緒に

お弁当を食べてくれると、ゆみちゃんも喜ぶ

と思うんだけどな」

治は、1人弁当を食べている良明に言った。

治は、ゆみが飛び級するまでの1年、2年生

は、ずっと同じクラスで、ゆみとの付合いも

長い。ゆみが、クラスにできた新しい友達と

仲良くなろうと一生懸命に、良明の弁当を作

ってきたことがよく理解できていた。

「今、野球で忙しいからさ」

良明は、大急ぎでゆみの弁当を食べ終えると

弁当箱の蓋を閉め、持ってきた治に返した。

「ごちそうさま」

「そんな急いで、食べなくても」

治は、良明から返された弁当箱を持って、ゆ

みの所に戻りながら、ひとり言をつぶやいて

いた。良明が、余りにも隠れた感じで、大急

ぎで食べたので、英樹も、良明だけがゆみか

ら特別なお弁当を貰った事に気づいてない。

気づいてたら、また嫉妬した事だろう。

「食べてくれたの?」

ゆみは、中身の入っていない軽いお弁当箱を

治から受け取って、治に聞いた。

「なんか、隠れて食べていたよ」

治は、背中を向けて大急ぎで食べ尽くしてい

た良明の姿を思い出して、笑ってしまった。

「全部、食べてくれたんだ」

ゆみは、軽いお弁当箱の蓋を開け、中身を確

認して、治に返事した。

「治君に持ってて貰ってよかった」

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