「日本食をダゴスティーノで買い物すること
は、お母さんに聞いたのか?」
隆は、ゆみに聞いた。
「お母さんって由香お母さんのこと?」
「違うよ。おまえの本当のお母さんだよ」
隆は、ゆみに言った。
ダゴスティーノの方が日本食の食材が良いか
らと、いつもダゴスティーノを好んでいたの
は、隆の亡くなった母だった。
「私、そのお母さんには会った事がないよ」
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「日本食をダゴスティーノで買い物すること
は、お母さんに聞いたのか?」
隆は、ゆみに聞いた。
「お母さんって由香お母さんのこと?」
「違うよ。おまえの本当のお母さんだよ」
隆は、ゆみに言った。
ダゴスティーノの方が日本食の食材が良いか
らと、いつもダゴスティーノを好んでいたの
は、隆の亡くなった母だった。
「私、そのお母さんには会った事がないよ」
「おまえの亡くなったお母さんも・・」
よく、A&Pでお買い物をして、その後に日
本食だけ、わざわざダゴスティーノに買いに
行っていたのだと、隆は教えてやった。
「ぜんぜん知らない」
ゆみには、生まれてすぐに交通事故で亡くな
った母親、両親の記憶は一切無かった。
「無理もないか」
隆は、ゆみの頭を撫でてやった。
「買い物終わったら、帰ろうよ」
「ちょっと、寄り道していこうか」
ゆみが通うPS24小学校は、マンハッタン
からリバーデールへ通っているヘンリーハド
ソンパークウェイの沿道に在った。
パークウェイの道路を挟んで、学校と反対側
に在る商店街がジョンソンアベニューだ。
パークウェイに掛かっている歩道橋を渡れば
学校から商店街まで歩いてでも行ける。学校
の男の子たちは、よくジョンソンアベニュー
でベースボールカードを買っていた。
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