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ニューヨークピュアラブストーリー・第十六話

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「あたしの日本語、下手かな」

ゆみは、ヨシュワキー君に聞いてみたが、彼

は、ちらっとゆみの方を見るだけで、何も答

えてくれなかった。

「やっぱり、日本語が下手なんだよね」

ゆみは、もっと兄の言うことを聞いて、日本

語を勉強しておけば良かったと後悔した。

「あたしに日本語をもっと教えて欲しい」

ゆみは、ヨシュワキーに話しかけたが、彼は

一言も話さずに黙ったままだった。

「食堂に移動するから、皆並んでください」

ミセスロースチンの号令で、クラスの皆は弁

当を持って教室の前方に並んだ。

「ゆみ、行こう」

ゆみも、仲良しのシャロルとお弁当を持って

教室の前に並んだ。クラスの生徒皆が教室の

前方に並んだのだが、ヨシュワキーだけが自

分の席に座ったままだった。

「ランチだよ、食堂に行こう」

ゆみは、ヨシュワキーに話しかけた。

「ランチタイムよ。食堂に行くの」

ゆみは、色々、日本語の発音を変えて話しか

けてみるのだが、通じないようだ。

「ランチ!モグモグするの!」

ゆみは、ヨシュワキーの手を掴むと、椅子か

ら立たせて、一緒に引っ張って、教室の前に

移動し、皆と並んだ。

「その日本語なら、俺でも話せるな」

マイケルは、強引に実力行使で引っ張って来

たゆみの姿を眺めながら、笑っていた。

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