HASHDOG ハッシュドッグ X 軽井沢タイムズ Noveller

ハッシュドッグはハッシュタグで今をつぶやけるSNSコミュニティ produced by 軽井沢タイムズ Noveller

毎日のニュースは軽井沢タイムズで

ニューヨークピュアラブストーリー・第九話

最新のタイムラインを確認する

「珍しいな、日本語でお帰りって挨拶」

隆は、ゆみの頭を撫でながら言った。

「うん、あたし日本人だもん」

ゆみは、隆に頭を撫でられながら答えた。普

段のゆみの会話は日本語と英語が混じってい

るものだった。生まれてからずっとニューヨ

ーク暮らし、学校も近所、地元の公立小学校

だし、ゆみが日本語と接する機会は少ない。

隆としては、家の中だけでも、なるだけ日本

語で会話させたいとは思っていた。

隆が卒業したクイーンズ州の日本人学校は、

私立の学校で学費もそれなりに高額だった。

それでも、隆の両親のように、日本へ帰国し

た時のために、日本の学校の勉強が遅れない

ようにと、通学させてくれる両親も多い。

リバーデールからクイーンズ州までは、車で

2時間ぐらい掛かるが、学校でスクールバス

を用意してくれていた。

隆としても、自分の母校だし、ゆみのことも

裕福ならば日本人学校に通わせたかった。

「父が残してくれた学資保険があるんだ」

隆は、ゆみの学校を決める時、由香にもリモ

ートで相談していた。由香は、学資保険はゆ

みが大学に進学する時のために取っておこう

と隆にアドバイスした。

そして、ゆみは現地の小学校に通学する事に

なったのだった。現地の小学校の授業は、英

語だけだ。日本語の読み書きの授業は無い。

「日本語の読み書きできないのは問題かな」

隆は、少し後悔していた。

リプライする

あなたもこのつぶやきにリプしよう。

お持ちのアカウントでログインすると、ここに表示されるつぶやきフォームで呟けます。 Login / Register

Noveller by 軽井沢タイムズ

Copyright © 2016-2024 HASHDOG ハッシュドッグ X 軽井沢タイムズ Noveller All Rights Reserved.

Produced by 読進社 Designed by 今井ゆみ | 利用規約 | プライバシーポリシー.