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ニューヨークピュアラブストーリー・第四十三話

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PS141中学校で、真面目に授業を受ける

生徒たちがワルな生徒たちに接触しないため

に、PS24小学校の後半からクラスを優等

生と劣等生とで分けるようになった。

父親の仕事の都合で、ほんの数年間だけニュ

ーヨークにやって来る日本人生徒については

優等生も劣等生も関係ない中間の英樹たちが

在籍しているクラスに分けられていた。

そんな中、たった1人だけ劣等生クラスの中

に振り分けられている日本人がいた。

樺村和人は、ゆみのようにニューヨークで生

まれ、ニューヨークでしか育った事がないわ

けではないが、他の日本人生徒よりは、ニュ

ーヨークでの滞在が長くなっていた。

それに伴い、アメリカ人生徒の友達の数も増

えて、少しワルな生徒との付き合いも増えて

きていた。その結果、5年生になって、劣等

生クラスに振り分けられてしまったのだ。

劣等生といっても、PS141のような本当

のワルでなくワル予備軍な生徒が多かった。

次は、プラネタリウムの授業だった。1階に

在るプラネタリウムの教室に移動する。

「ゆみ、一緒に行こう」

シャロルが、ゆみに声を掛けた。

「うん。良明君も行こう」

ゆみは、隣席の良明にも声を掛けた。ゆみは

良明の手を引いて、席から立たされると一緒

にプラネタリウムの教室に移動する。

「私とも、一緒に行こうね」

シャロルは、ゆみと別の良明の手を握った。

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