PS141中学校で、真面目に授業を受ける
生徒たちがワルな生徒たちに接触しないため
に、PS24小学校の後半からクラスを優等
生と劣等生とで分けるようになった。
父親の仕事の都合で、ほんの数年間だけニュ
ーヨークにやって来る日本人生徒については
優等生も劣等生も関係ない中間の英樹たちが
在籍しているクラスに分けられていた。
そんな中、たった1人だけ劣等生クラスの中
に振り分けられている日本人がいた。
ハッシュドッグはハッシュタグで今をつぶやけるSNSコミュニティ produced by 軽井沢タイムズ Noveller
※スマホの方は、横向きでご覧下さい。
PS141中学校で、真面目に授業を受ける
生徒たちがワルな生徒たちに接触しないため
に、PS24小学校の後半からクラスを優等
生と劣等生とで分けるようになった。
父親の仕事の都合で、ほんの数年間だけニュ
ーヨークにやって来る日本人生徒については
優等生も劣等生も関係ない中間の英樹たちが
在籍しているクラスに分けられていた。
そんな中、たった1人だけ劣等生クラスの中
に振り分けられている日本人がいた。
樺村和人は、ゆみのようにニューヨークで生
まれ、ニューヨークでしか育った事がないわ
けではないが、他の日本人生徒よりは、ニュ
ーヨークでの滞在が長くなっていた。
それに伴い、アメリカ人生徒の友達の数も増
えて、少しワルな生徒との付き合いも増えて
きていた。その結果、5年生になって、劣等
生クラスに振り分けられてしまったのだ。
劣等生といっても、PS141のような本当
のワルでなくワル予備軍な生徒が多かった。
次は、プラネタリウムの授業だった。1階に
在るプラネタリウムの教室に移動する。
「ゆみ、一緒に行こう」
シャロルが、ゆみに声を掛けた。
「うん。良明君も行こう」
ゆみは、隣席の良明にも声を掛けた。ゆみは
良明の手を引いて、席から立たされると一緒
にプラネタリウムの教室に移動する。
「私とも、一緒に行こうね」
シャロルは、ゆみと別の良明の手を握った。
あなたもこのつぶやきにリプしよう。