「食べてもいいの?」
ゆみは、良明から手渡された箸を受け取りな
がら、良明に聞いた。
良明は、ゆみに黙って頷いた。
これまで、ゆみが良明に日本語で話しかけて
も、ぜんぜん通じなかったのに、初めて、ゆ
みの話した日本語が、良明に通じたのだ。
ゆみは、感動してしまった。
「それじゃ、一口食べるね」
ゆみは、良明の弁当を一口もらった。
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「食べてもいいの?」
ゆみは、良明から手渡された箸を受け取りな
がら、良明に聞いた。
良明は、ゆみに黙って頷いた。
これまで、ゆみが良明に日本語で話しかけて
も、ぜんぜん通じなかったのに、初めて、ゆ
みの話した日本語が、良明に通じたのだ。
ゆみは、感動してしまった。
「それじゃ、一口食べるね」
ゆみは、良明の弁当を一口もらった。
「美味しいよ」
ゆみは、良明のお弁当を一口食べさせてもら
って、笑顔で良明の顔を見た。
「いいな、お弁当を作ってもらえて」
ゆみは、良明に呟いた。ゆみのお母さんは、
幼い時、亡くなっているし、由香お母さんは
日本にいるので、リモートでは、お弁当を作
ることは、さすがに出来なかった。
「良明君も、お弁当を食べよう」
ゆみは、良明に言った。
良明は、ゆみに食事しようと言われて、自分
のお弁当を食べようかどうしようか悩んでい
た。周りの生徒たちを、チラッと見ると、生
徒たちが、自分の食べるところを見ている気
がしてきて、食べるのをやめてしまった。
「大丈夫よ、食べよう」
ゆみは、箸でお弁当のおかずを取ると、良明
の口元に持っていった。
「はい、食べて」
ゆみの差し出したおかずを良明は食べた。
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