「皆、野球もうやっているよ」
お昼近くにシートンパークへ着くと、良明た
ちが野球のグランドで野球している姿が見え
た。ゆみは、メロディと一緒に、皆が野球を
しているグランドへ走っていった。
「ゆみちゃん!」
ゆみは、ダッグアウトのベンチに腰掛けてい
た治(おさむ)に声をかけられた。
「治君も野球していたんだ」
「うん。補欠だけどね」
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「皆、野球もうやっているよ」
お昼近くにシートンパークへ着くと、良明た
ちが野球のグランドで野球している姿が見え
た。ゆみは、メロディと一緒に、皆が野球を
しているグランドへ走っていった。
「ゆみちゃん!」
ゆみは、ダッグアウトのベンチに腰掛けてい
た治(おさむ)に声をかけられた。
「治君も野球していたんだ」
「うん。補欠だけどね」
「よし、ホームラン!」
この試合、何度目かのホームランを打った樺
村は、ガッツポーズをしていた。
試合は、日本人チームのボロ負けで、アメリ
カ人チームの大勝中だった。
日本人チームでピッチャーしている英樹は、
投げても投げても打たれるので、疲れ切って
いた。そんなチームの皆を、大きな声で気合
を入れていたのが、良明だった。
「頑張っていこうぜ!」
「大きな声・・」
ゆみは、学校のクラスでは、絶対に聞いたこ
とのない良明の大きな声に感動していた。
「かっこいいよ、すごい!」
やっと、スリーアウトでアメリカ人チームの
攻撃が終わって、ベンチに戻ってきた良明に
ゆみは声をかけた。
ゆみが声をかけると、それまで大きな声を出
して、野球をしていた良明が、急に静かにな
って、ベンチに腰掛けた。
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