優しそうな良明のお母さんの姿を見ているう

ちに、なんでこんなバレッタ一つで文句を言

いに来てしまったのだろうと、自分のことを

悲しくなってしまったのだった。

「ほら、言わなきゃ」

ヒデキが、話を中断したゆみを即した。

「壊れちゃって、学校の階段から落ちたら壊

れてしまったの」

ゆみは、優しそうな良明のお母さんにうまく

今の気持ちを日本語で説明できないでいた。

「え、そこにいるのは、ゆみか?」