ゆみは、良明の方を見た。すると、良明は、

10階のボタンを押した。

「10階に住んでいるの?」

ゆみは、良明に聞いた。良明は黙ったままだ

ったが、エレベーターは10階で止まった。

「ね、到着したよ」

ゆみは、良明に言った。良明は、10階では

降りずに、今度は19階のボタンを押した。

「19階なの?」

エレベーターは17階で停止したが、良明が

開いた扉をすぐに閉じてしまった。