いつも負けてばかりいる野球チームのリーダ

ーをしているヒデキは、良明を誘っていた。

「ぜひ!」

良明は、ベッド脇に置いてあった自分のバッ

トとボールを手にしながら答えた。

「すごい良いバットじゃん」

「これは東京ドームで買ったんですよ」

ゆみは、男の子たちが話しているのを聞きな

がら、なんで良明君って私が話しかけても全

然お話してくれなかったのだろうと不思議に

思っていた。