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クルージング教室物語・第二十一話

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永田ルリ子は、胸の辺りまで伸びたソバージ

ュの髪、デニムスカートで1番女の子らしく

みえるが、けっこう活発な子だった。

活発といっても、明るく楽しく、なんでもお

笑いに変えてしまうお笑い系の女の子だ。

「活発なんだ」

隆は、ルリ子の方を見て、聞き返した。

「あんまり、そうは見えないけどね」

隆は、ルリ子の姿を眺めて、つぶやいた。

「スカートでもキャタツ登れるし」

「登ったんだ」

「ええ、麻美子さんにパンツ見せちゃった」

「麻美子、被害者なんだ」

「そうそうって、被害者ってなんですか」

ルリ子と隆の会話は、漫才みたいだった。

「漫才師でデビューできるわよ」

麻美子は、ルリ子と隆の会話、ノリ、ツッコ

ミを聞きながら笑顔で微笑んでいた。

永田ルリ子は、お喋りでお笑い系というか、

一回話し出すとお喋りが止まらなくなるとこ

ろがあった。普段、無口なのに飲みの席や雑

談で盛り上がってくると、ツッコミが多くな

る隆とは良いコンビだった。

「お笑いの世界、そんなに甘くないよ」

「私とキャプテン程度のツッコミじゃ、デビ

ューなんて、まだまだよ」

「デビュー目指してみるか」

「無理だから」

隆とルリ子のノリツッコミで、ラッコの船内

の雰囲気が一気に明るくなったのだった。

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