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クルージング教室物語・第二十話

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「じゃ、加代ちゃんもインドア派なの?」

麻美子は、隣に座っている加代の頭を撫でな

がら、加代に優しく質問した。

「私は、姉とは違います」

加代は、麻美子にだけ聞こえる蚊の鳴くよう

な小声で、返答した。小声なので、麻美子は

加代の事をおとなしい子だと思っていた。

山崎加代は、初対面の人とは人見知りの所が

あるが、仲良くなってくると、声も大きくな

ってきて、けっこうお喋りになる21歳の女

の子だ。ラッコの乗員の中では最年少だ。

「そうなの?」

「姉はインドアだけど、私は運動とか好き」

「そうなんだ」

麻美子も、加代に囁くように話していた。

「麻美も、彼女と知り合いなのか」

「え、私は加代ちゃんと初対面よ」

麻美子は、隆に答えた。さっき、教室で一緒

にロープワークしていて仲良くなったのだと

隆に答えると、加代も頷いていた。

「皆、静かな子が多いんだな」

隆が皆に言った。

雪はともかく、陽子もおとなしそうな女性だ

し、かなえはインドア派、加代は、麻美子に

だけ聞こえる小声でしか自己紹介しない。

「確かに。皆、お淑やかで女性らしいのね」

ルリ子が皆に言った。

「活発なのは、私だけっぽい」

と、ルリ子が言った。隆には、ルリ子も唯一

スカートだし、女の子っぽく見えていた。

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