HASHDOG ハッシュドッグ X 軽井沢タイムズ Noveller

ハッシュドッグはハッシュタグで今をつぶやけるSNSコミュニティ produced by 軽井沢タイムズ Noveller

毎日のニュースは軽井沢タイムズで

クルージング教室物語・第十話

最新のタイムラインを確認する

今年の講師は、市川さんだった。

「初めまして、講師の市川です」

教室前方の教壇で、市川は、緊張した表情で

クルージング教室の生徒たちに挨拶した。

クルージング教室初日の座学の講師は、マリ

ーナにヨットを置いているオーナーさんたち

が順番に持ち回りで行なっていた。

「まずは、ヨットに乗る時の注意事項」

市川は、大勢の生徒さんの前で、慣れない講

師役を必死に務めていた。

「さあ、出航しようか」

隆は、麻美子を誘って、クルージング教室の

生徒たちの振り分けが始まるまでの間、ヨッ

トを海に出航させていた。

いつもは、お昼ごはんをどこか金沢沖の港に

立ち寄って、そこで食べてから横浜マリーナ

に戻って来るのだが、今日は、沖合いの港に

は、立ち寄らずに戻って来た。

夕方から生徒たちの振り分けがあるからだ。

「振り分けはクラブハウスの2階?」

「お昼、パスタにしようか」

麻美子は、ヨットのキャビンで、スパゲッテ

ィを茹でていた。鍋で茹でながら、隣のガス

コンロでは、ミートソースを作っていた。

麻美子が、お昼のパスタを作っている間、隆

は、デッキでセイルを片付けていた。

隆のヨット、ラッコは、横浜マリーナに上架

されて、船台の上に乗せて保管されている。

マリーナの職員が、帰って来たヨットをクレ

ーンに乗せて、陸上にあげて保管する。

リプライする

あなたもこのつぶやきにリプしよう。

お持ちのアカウントでログインすると、ここに表示されるつぶやきフォームで呟けます。 Login / Register

Noveller by 軽井沢タイムズ

Copyright © 2016-2024 HASHDOG ハッシュドッグ X 軽井沢タイムズ Noveller All Rights Reserved.

Produced by 読進社 Designed by 今井ゆみ | 利用規約 | プライバシーポリシー.