「なんか寒いよ」
麻美子は、ヨットに初めて乗る。風が強く冬
の海は、厚いコートを着ていても寒い。
「ね、中に入っていても良いかな」
麻美子は、寒さに耐えられず、キャビンの中
に早々に逃げ込んでいた。初めて乗るヨット
は、もっと暑い夏に経験したかった。
「もう来週は、寒いから勘弁ね」
寒い海のヨットからマリーナに帰ってきた麻
美子は、隆に言った。
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「なんか寒いよ」
麻美子は、ヨットに初めて乗る。風が強く冬
の海は、厚いコートを着ていても寒い。
「ね、中に入っていても良いかな」
麻美子は、寒さに耐えられず、キャビンの中
に早々に逃げ込んでいた。初めて乗るヨット
は、もっと暑い夏に経験したかった。
「もう来週は、寒いから勘弁ね」
寒い海のヨットからマリーナに帰ってきた麻
美子は、隆に言った。
「え、来週もヨットを出そうよ」
隆は、麻美子のことを来週も誘ってきた。
「麻美子は、ずっと船内の暖かいキャビンに
入っていても良いからさ」
1人で海にヨットを出航させるのも心配だし
結局、隆の誘いに負けて、来週末も、さらに
その次の週も一緒に、ヨットへ乗せられる麻
美子であった。
冬のマリーナは寒いせいか、やはり夏に比べ
ると、マリーナに、船へ乗りに来る人たちの
数は少ない。
初めは、自分のヨットを所有できて嬉しい隆
が、寒い冬で誰も一緒に乗ってくれる人がい
ないとかわいそうかなと思い、ずっと冬の間
隆に付き合って、ヨットに乗っていた麻美子
だったが、だんだんヨットにも慣れてきた。
「セイルを上げる?」
「ああ、メインセイルを上げようか」
隆の号令で、麻美子はヨットのメインセイル
を1人で上げ下げできるようにもなった。
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