HASHDOG ハッシュドッグ X 軽井沢タイムズ Noveller

ハッシュドッグはハッシュタグで今をつぶやけるSNSコミュニティ produced by 軽井沢タイムズ Noveller

毎日のニュースは軽井沢タイムズで

クルージング教室物語・第十一話

最新のタイムラインを確認する

「忙しそうだよね」

船台の下から麻美子は、船台の上、船体のデ

ッキに乗って、セイルを片付けている隆に声

をかけた。

「私が生徒さんのお迎えに行ってこようか」

「お願いします」

麻美子は、ラッコに振り分けられる生徒たち

を迎えに、クラブハウスの2階に向かった。

2階には、他のヨットのオーナーさんたちも

生徒を迎えに来ていた。

麻美子が、クルージング教室の座学をやって

いる教室に入った時、生徒たちは、ちょうど

ロープワークの練習をしている所だった。

「え、なんか結び方がわからない」

生徒たちは、教壇の講師が実践しているロー

プの結び方を見ながら、同じように結ぼうと

しているのだが、うまく結べずにいた。

講師とマリーナの職員が、教室内を周って、

生徒たちに結び方を教えているのだが、生徒

の数が多く全員に回り切れていなかった。

麻美子のすぐ側の席に、背の低い女の子が座

っていた。彼女も、必死にもやい結びを結ぼ

うとしているのだが、うまく結べずにいた。

「もやい結びなら私でも教えてあげられる」

そう思った麻美子は、その女の子の側に行く

と、もやい結びの結び方を教えてあげた。

「ここの穴を通したら、そのまま結ぶの」

麻美子が結ぶ姿を一生懸命に見て覚えて、自

分でも一生懸命に結んでいるそんな彼女の姿

を見て、可愛いと思う麻美子だった。

リプライする

あなたもこのつぶやきにリプしよう。

お持ちのアカウントでログインすると、ここに表示されるつぶやきフォームで呟けます。 Login / Register

Noveller by 軽井沢タイムズ

Copyright © 2016-2024 HASHDOG ハッシュドッグ X 軽井沢タイムズ Noveller All Rights Reserved.

Produced by 読進社 Designed by 今井ゆみ | 利用規約 | プライバシーポリシー.