むしろ、キャタツの上り下りで苦労していた

のは、自分と同年代ぐらいの柏木雪だった。

柏木雪は、スカートではなくパンツを着てい

たが、うまくキャタツを登れずに、麻美子が

下でずっとしっかりキャタツを抑えてあげて

ようやく上まで登れたのだった。

「中に作業中の汚いおっさんがいるけど、オ

ーナーだから驚かなくて大丈夫よ」

麻美子は、一番最後にキャタツをよじ登って

デッキへ上がると、デッキ上にいた皆に声を

かけた。