「本当、歩かない財布だよな」

隆は、陽子と苦笑していた。

「私、お財布あるから大丈夫よ」

香織が、隆に言った。

「後で、ヨットへ戻ったら、麻美子からお金

返してもらってね」

隆は香織にお城の入場券を買ってもらった。

「もう、麻美子はいないよね」

お城を見終わって、帰り道のお風呂屋さんに

戻って来たが、麻美子の姿は無かった。