「ヨット教室で習っていたとしても、沈から

あんな見事に濡れずに、起き上がれるのは大

したものですよ」

「そうですか」

お父さんは、我が息子に惚れ惚れしていた。

それはそうだ、当然だ。ついこの間、片桐先

生の前で上手く乗れずに沈ばかりしていて、

さんざん練習して上手に起き上がれるように

なったばかりなのだ。

洋ちゃんは、2人の話を聞きながら思った。