健ちゃんの声と、ボートの上の片桐先生の笛

が同時にシンクロして、またピッタリにスタ

ラインを越えた洋ちゃんだった。

正に、スタートラインを越えようとしていた

時、左端のスタートライン、片桐先生の乗っ

ているボートの風下側から片桐次郎のヨット

が出てきた。

「水をくれ!」

片桐次郎に言われて、洋ちゃんはラダーを操

作して、片桐次郎に道を譲るしかなかった。