「前側を持ってよ」

洋ちゃんも、健ちゃんとペアになって、自分

たちの乗るヨットを持ち上げて、艇庫の外の

広い敷地のところに持ち出した。

皆が、それぞれ艇庫の中に折り重なっていた

ヨットを全て出し終わった。

「あと、この白いヨットも出すんですか?」

少年たちが、艇庫の中に1艇だけまだ残って

いた三角形のヨットを指差して、片桐先生に

聞いた。