隆は、麻美子に言った。

「香代ちゃんの方が、私よりもヨット上手に

なったね」

麻美子は、香代の頭を優しく撫でた。

船尾では、さっき覚えたばかりのトローリン

グの糸を引いたり出したりして、瑠璃子と陽

子が夢中になって釣りに精を出していた。

「たぶん、もう魚なんて釣れないよ」

隆は、2人に言った。

「どうして?」