「花火やる?」

隆が、隣のボートから羨ましそうに花火を眺

めていた女の子に声をかけた。

「うん!」

女の子は、岸壁にいる隆の所に来た。隆は、

自分の分の線香花火を、その子に手渡した。

「ほら、君もどうぞ」

麻美子が、ボートに乗っている女の子の弟ら

しい子に、線香花火を差し出した。

「わかる?花火やったことあるかな」