その船体の左右には、大きなお日様の絵が描

かれていた。そのお日様は、ちょうど下半分

が海の中で隠れていて、水面にはお日様の上

半分しか出ていなかった。

「横浜までお日様と一緒に走りたいのに、向

こうの方が速くて追いつけない」

香代は、日の出のついたフェリー船にどん

どん追いていかれてしまうのが、悔しそう

だった。

「それは無理よ」