香代は、ステアリングの正面に取り付けられ

ている航海計器のモニターを眺めて、前方の

陸地と見比べながら針路を取っていた。

「お、すごい!香代は、だいぶヨットの針路

の取り方とかわかってきたじゃん」

隆は、香代がヨットのことを理解してきてく

れたことに満足そうだった。

「うちの生徒で、一番成長しているよな」

「そんなことないわよね、陽子ちゃんだって

ヨットが上手になってきているわよね」