「あれ、アクエリアスが、まだうちの船の隣

に泊まっているじゃん」

波浮港に戻ってきた隆は、ラッコの横に泊ま

っているアクエリアスの船体に驚いていた。

「朝、アクエリアスをお見送りしてから、車

で出かけたよな」

「うん、皆で手を振ってお見送りしたよ」

陽子は、隆に聞かれて答えた。

「そうだよな。なんで、またここに戻って来

たのだろう?」