「そろそろ出かけようか」

土曜日、会社が休みの隆は、いつものように

麻美子の母親に誘われて、中目黒の麻美子の

家でお昼ごはんを食べた後、リビングでのん

びり寛いでいた。

「本当に買い換えるのか」

「だって、あの車じゃ、皆が乗れないでしょ

う。買い換えたくないの?」

麻美子は、隆から車の鍵を取ると、ソファか

ら立ち上がった。

「なんかお腹がいっぱいで歩くのつらいよ」