「お姉ちゃん!」

ゆみは、廊下の向こうからやって来る祥恵の

姿に気づいた。

「あんた、一体どこにいたのよ?」

祥恵は、ゆみのことを怒っていた。

「式の間、会場のどこにもいないから心配し

たじゃないの」

「お母さんと一緒にいた」

「お母さんと一緒って、今日から中学生でし

ょうが、全く何をやっているのよ」

祥恵は、ゆみの頭を小突いた。