ゆみは、姉に手を引かれながら歩いていた。

ゆみたちの歩いていくのと同じ方向には、他

にもたくさんの生徒たちが歩いていたが、祥

恵が自分と仲の良いクラスメートたちと一緒

になることはなかった。

彼女たちは皆、井の頭公園駅でなく吉祥寺駅

方面から通っていたのだ。

「ここが学校よ」

祥恵は、妹の手を引き、学校の門をくぐると

1年生の教室へ連れて行った。

「お姉ちゃんと一緒のクラスがいいな」