香織は、隆から借りたセーリンググローブを

手にはめていた。

「そろそろ出航しますか」

隆が、皆に言った。

「そうだね」

と言いつつも、中村さんはなかなかメインサ

ロンのソファから立ち上がれずにいた。

「ここに座っていると、快適すぎて立ち上が

れなくなるな。アクエリアス出さなければ、

こっちでずっと乗っていられたのにな」