「それじゃね、向こうで会おうね」

隆と陽子は、アクエリアスのデッキ上に乗っ

て、横浜マリーナを出港して行く香織に手を

振っていた。

「じゃ、私たちもラッコで出航しましょう」

麻美子が、陽子と隆に言った。

「よし、香代船長、出航しましょうか」

隆は、ラッコのステアリングを握っている香

代に言った。

「まだ、船は出航していないよ」