隆が言った。

「そんな無理よね、言えないよね」

麻美子は、香織の頭を撫でた。

隆も、陽子も、レース中からすっかり香織と

仲良くなってしまっていたが、麻美子も優し

い性格の香織と仲良くなってしまっていた。

「今度、ラッコが優勝した時には、香織ちゃ

んも一緒に上がって、ステージで喋ろう」

「うん!」

香織は、麻美子に大きく頷いた。