「なんか、麻美子が来るの遅くないか」

出航準備は既に終わっていたので、キャビン

の中で、皆とお茶を飲んでいた隆が言った。

「本当だね。駐車場に車を入れに行っただけ

なんでしょう」

「そのはずなんだけど」

隆は、陽子に答えた。

「どこかで事故でも起こしてないかな」

「まあ、事故っていたら、電話とか掛けてく

るんじゃないかとは思うけど」