「そのバケツはあまり触れない方が良いよ」

「そうなんですか?」

「うちの皆のトイレだから」

松浦オーナーは、麻美子に苦笑していた。

トイレの用だって、扉も何もない、ちょっと

した仕切りの影へバケツを持って行って、そ

こで済ませてくるのだと説明してくれた。

「私、ウララには乗れないわ」

「まあ、そうだろうね」

松浦オーナーは苦笑していた。

麻美子は、その時のことを思い出していた。