麻美子は、隆と話していた。

「サンフランシスコでは、ヨットは全然珍し

くないんだとかって偉そうに言っちゃって」

麻美子は、弟に憤慨していた。

「俺も、麻美子の弟は一回ぐらいは、ラッコ

に乗りに来てほしいとは思っている」

「そうよね」

「でも、サンフランシスコに行ったまま、ぜ

んぜん帰ってこないじゃん」

隆は、少し残念そうに呟いた。