「神津の中心はこちら側だから、反対側の港

はお店とか買い物できる場所があまり多くは

無いからね」

「この島の街も、なんか新島の街のような原

宿っぽい通りに見えない」

「よくわかるじゃん」

山の上の方まで伸びている街の通りを眺めな

がら、麻美子が言った。

「ねえ、香代ちゃん。ちょっとお出で」

麻美子は、香代を呼んだ。